ブライトリングは、1884年にレオン・ブライトリングがスイスのサンティミエに設立した精密機器を製造する工房から始まっています。創業当初は懐中時計のクロノグラフとストップウォッチを中心に製造を行っていて、すでに多くの賞を受賞します。スピードを計測する機器は警察にも正式採用されるほど優れた性能が認められていて、公的にもその高い性能は評価されていたのです。1892年にラ・ショー・ド・フォンに移転することで規模を拡大し、時計ブランドとしての基盤を固めていきます。
同時に、最新技術である飛行機に興味を持つようになり、パイロット用の懐中クロノグラフの製作を行なってパイロットウォッチとしての地位を確立します。その後3代目であるレオンの孫が40種類以上のクロノグラフモデルを開発していき、現在では時計の玄人から絶大な支持を受けるブランドとなっています。20世紀に入るとクロノグラフの需要が高まることで、世界的に大きな評価を得るようになっていきます。ブライトリングで特に特徴的なのが、フライトコンピューターという機能です。
フラッグシップモデルであるナビタイニーは文字盤の周りの数多くの目盛りが記載されていますが、この目盛りがフライトコンピューターになります。この目盛りはフライトに関するさまざまな計算が行える航空用計算盤で、速度や燃料を割り出すための掛け算・割り算をベゼルを回すだけで簡単に行えるようになっています。